脂肪注入の施術で痛みはあるの?を詳しく解説
エイジングケア
脂肪注入の施術を受ける上で、痛みの程度やその継続期間は気になりますよね。「受けることは決まっているけど痛みが不安」「痛みが怖くて受けるのをためらってしまう」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、痛みが出やすい箇所から施術中と施術後の痛み、アフターケアの方法まで解説していきます。不安に感じている方はぜひこの記事を参考にして、ダウンタイムに備えてみてください。
脂肪注入の痛みってどこに出るの?
はじめに、施術中や施術後にどのような痛みなのかについて解説します。
<痛みの出る箇所>
・脂肪を吸引する吸引部
・脂肪を注入する注入部
脂肪注入の痛みは、脂肪を採取する吸引部と、脂肪を注入する注入部に現れます。
脂肪注入は、太ももやお腹などの脂肪の多い箇所にカニューレを前後に動かしながら脂肪を吸引した後、その脂肪を注射器で気になる箇所に注入していきます。
脂肪が吸引された場所では、吸引されて無くなってしまった脂肪層を修復するために、周辺の組織が収縮するため、脂肪を注入した場所よりも痛みが出やすいと言われています。
<痛みの種類>
吸引部
・筋肉痛のような痛み
顔や手などの注入部
・熱感
・鈍痛
痛みはどれくらい続くの?ピークはいつ頃?
ここからは、痛みが出るタイミングや期間、痛みのピークについて解説していきます。
術中
術中は麻酔をするため、痛みを感じることはほとんどないので安心してください。
吸引部の痛み
施術後2~3日から痛みが出始め、1週間ほど強い痛みが続き、1~3ヶ月は動いた時や触った時に痛みを感じることがあります。脂肪を吸引する量が多ければ多いほど、採った部分の皮膚が引き締まる時間が長くなるため、それに伴い痛みが続く期間も長くなると言われています。
顔や手などの注入部の痛み
施術後に軽い炎症反応で痛みを起こすことがありますが、術後の経過とともに数日程度で落ち着いてきます。
痛みをできるだけ抑えるには?
最後に、痛みをできるだけ抑える方法をご紹介します。痛み止めを処方してくれるクリニックもありますので、不安な方はカウンセリング時に聞いてみるのも良いかもしれませんね。
・できるだけ体を休める
・入浴時、傷口の周辺に石鹸などがつかないよう清潔に保つ
・食事を摂る
・お酒は控える
・アイスノンなどで患部を冷やす
患部を冷やすのは痛みを抑えるには有効ですが、冷やしすぎると脂肪の生着率を下げてしまう可能性もあるので、注意しましょう。
おわりに
痛みの程度は、元の体型や脂肪の吸引量、さらには痛みに強いか弱いかによっても変わってきます。細身の方が無理やり多くの脂肪を吸引すれば、当然、体への負担も大きくなります。
担当医と相談し、ご自身の無理のない範囲で施術を検討してみてくださいね。
- 記事監修:海野早織医師プロフィール詳細
-
●専門分野
乳房再建、形成外科一般●専門医
日本形成外科学会認定 形成外科専門医●所属学会
日本形成外科学会、 日本美容外科学会、 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会、日本皮膚科学会、日本創傷外科学会、日本血管腫血管奇形学会