
脂肪注入
古くから体の様々な部位の形を整えるために脂肪の移植が行われてきました。1980年代ごろからは吸引脂肪技術の発達もあり、塊の脂肪ではなく、吸引した脂肪が用いられるようになりました。 しかし、当時から注入した吸引脂肪の生着率(移植した部位にどのくらい残るか)の低さは課題とされてきました。生着する割合は低いものの、自分の脂肪を移植して体のやわらかい部分のボリュームを増す手術として、脂肪注入手術は受け入れられてきました。
幹細胞を追加する新しい脂肪注入=CAL
東京大学形成外科学教室との共同研究の結果、「吸引した脂肪組織には、幹細胞が不十分な量しか含まれていない」ことが分かりました。このことが移植した脂肪の生着率が低いことの原因でした。脂肪吸引は細い管を通して脂肪を吸い出します。
その時に脂肪細胞が壊れたり、幹細胞が減ったりすることから、そのままでは移植した脂肪の多くが死んでしまいます。 研究の結果、移植する脂肪に幹細胞を追加しておくと、新しい脂肪細胞を生み出して補充してくれることが分かりました。「幹細胞を追加する新しい脂肪注入=CAL」は、東京大学との共同研究の成果としてうまれました。
